合格した当時私は、相続対策(納税)のコンサルティング会社に勤務し、税理士から持込まれる相続対策の案件の調査や評価の仕事をしていました。勤務地は横浜の桜木町にある横浜支店でしたが、本社は東京千代田区の九段下にありました。
この相続対策の仕事が私的には大変面白く、営業畑でザックリが得意な自分の性格にもピッタリ合っていて、今後の人生相続対策のスペシャリストとして社会で活躍したいという希望を持っていました。
従って税理士試験に合格しても税理士として開業することなどは全く考えていませんでした。企業内税理士として会社で相続対策のスペシャリストを目指すのが当時の私にとっての理想の道だったのです。
しかし自分の人生の全てをかけて取組んできた税理士試験に合格して税理士登録しないのでは何の為に努力してきたのかわかりません。会社に残ったまま何とか税理士登録する方法がないか色々模索し始めます。
色々調べてみると甘くない現実に直面します。
税理士は試験に合格しただけでは税理士として登録できません。
登録する為には2年間の実務経験を積まなければならないのです。
相続対策の業務が実務経験2年の要件に該当すれば何も問題ないのですが、残念ながら相続対策の業務では実務経験の要件には該当しないことが判明します。
会社にこのまま残ったのでは実務経験を積む事が出来ず税理士としての活動が出来ません。会社に残り相続対策のスペシャリストを目指すのか、それとも開業税理士を目指すため会社を退職して会計事務所に転職するか。
人生の選択の岐路に立たされます。
今まで余り迷った事が無かった私もこの時だけは悩み結論を出すことが出来ずに時間だけがただ経過していきました。
次回に続く
本日のデイリーコラムは『手続的民主主義が光っている』です。