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ガンバル源②

今週月曜日のガンバル源の続きです。


今から23年前の平成元年から2年にかけて、私は某マンションディベロッパーの企画部に在籍していました。
企画部と言えば聞こえは良いのですが、簡単に言えばマンション用地の情報を不動産業者から入手して、その土地を購入してくるのが仕事です。
一時期地上(ジアゲ)という言葉が良く使われましたが、マンション用地の購入はそこまでのダーティな仕事ではないにしても一般的な企画と言うイメージとはチョット違います。


その会社に始めて出社した時に自分がこれから働く職場を見て愕然とします。
面接の時には軽やかなBGMが流れる入口手前の応接が使われましたが、その応接の壁を挟んだ反対側にある企画部の部屋は・・・当時の記憶は鮮明に残っていてまさしく猛獣の住む動物園の檻の中にいきなり放り込まれたような衝撃でした。
壁にはベタベタと販売目標のような紙が張られ、「阿久津と言います。これから宜しくお願いします。」と挨拶しても全員が挨拶を返してくれることも無く何故か無反応、どちらが先に建築のプランを入れるかで胸ぐらを掴みあいながら喧嘩する社員、それを日常の当然の風景のように止める事も無く平然と横目に業務をする同僚社員、「行ってきます」と出かけて帰って来た時には両手一杯にタバコが入った紙袋を抱えて帰ってきても何も注意することもない上司等々。


これは後日談で聞いた話ですが、入社初日に何故挨拶しても無反応だったのか?その理由を聞いてみると「どうせ直ぐに辞めてしまう人間の顔や名前を覚えてもしょうがないので興味もない」という事でした。
まさしく会社と言うよりは、独立した不動産屋の合同事務所と言ったほうが適切かもしれません。

 
そういう職場で働く社員たちはと言うと「稼ぎたい。稼いで思う存分自分の好きな事をやりたい」と常にチャンスを窺う脂ぎった野心にギラギラ燃えた男達が集結していました。
そうした中に入って日々仕事をしていると、会社に入った時には読書をこよなく愛す素直な好青年が2~3ヶ月が過ぎると自分でも気付かぬ内に脂ぎった野獣に変身しているのですから、異次元の環境に放り込まれた時のそこで生き抜く為の人間の適応力には驚くべきものがあります。
かく言う私も例外ではありませんでした。


もともと不動産業界で働きたいと思ったきっかけは「土地という人が生存する上で欠かす事の出来ない有限の資源を有効に活用する社会的に意義のある仕事をしてみたい」という思いからに他なりませんでした。
しかしその会社での仕事はそのような思いを嘲笑うかのように無垢な世間知らずの青年の心を蝕んでいきます。
世間知らずの青年をバブルまみれにして自分達の欲望の為に重宝に使おうとすることぐらい、この業界で生きている人達からすれば赤子の手を捻るより簡単だったのかもしれません。


まだ30に成るか成らないかの血気盛んで酒を飲むことや女の子と遊ぶのが楽しくて楽しくてしかたがない年代です。
それに輪をかけて時代はバブル全盛期、おかしくなるなと言う方が無理なのかもしれません。
当時の自分を振返ると「遊ぶ金が欲しい」と思う反面「自分は犠牲になっても人の役に立つ仕事をしたい」という2つの側面が交互に顔を覗かせていたように感じます。


②で完結させるつもりがまたまた書き始めたら長くなってしまいました。
この続きはまた次回とさせて頂きます。

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