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うちのMAS ノンフィクション月刊連載!

2010年8月19日

MAS事業化への想い Vol.2-4

経営シミュレーションでは会社は良くならない      ~税理士のプラモデル~

Main Author 宮田 洋平 【プロフィール
Client & Project Manager 阿久津公一【プロフィール

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著:阿久津公一

 はじめて経営計画を作成したアパレル会社には、その後も毎月試算表と共に経営実績報告書と今後の損益資金繰予定表をコメント付で持参していた。毎月試算表を含めると30ページに及ぶ大作となってしまい、説明するポイントが多岐に渡りその月に何を伝えなければならないのかがぼやけてしまった感は否めない。毎月訪問して資料を見せながら今後の見通しや方針を社長に確認し、その変更内容を今後の計画に反映させて資料を作り直す。毎月この作業を繰り返していたが、初期の計画を作り込む際に精巧に作りすぎた為、一つ何かを変更するのにもやたらと手間がかかる。システムに完全に従って作成された計画であれば変更は容易であり、一つ入力数値を変更すればあとはシステムが自動で処理してくれる。しかし、エクセルで作成した変換表等を用いている為、変更の内容によってはエクセルの計算式を入れ直したり、リンクを貼り直したりする必要もでてくる。そこまで時間をかけて精巧に修正してもそれが大した意味を持たないことは良く解っている。なぜなら、あくまでも将来のシミュレーションである。売上は全くの予測値であり、それが予測からズレれば将来のキャッシュや利益も全く変わった数字になってしまうからである。
 しかし、どんな細かなことでも、シミュレーション時点で適切に表現されていない部分を見つければ、見逃す事が出来ず修正せずにはいられないのが税理士の悲しい性である。MAP経営の単年度計画システムはとにかくよく出来ていて、細部に至るまで財務数値で表現する事が可能である。数字のプロを自認する税理士の目から見てもとにかく申し分ないシステムなのです。しかしそれが逆に税理士にとっての落とし穴である事も事実であり、私もすっかりこのシステムに嵌ってしまっていたのです。どんなに精巧な数値シミュレーションを成果物として作り上げたとしても、専門家を唸らせる事は出来たとしても、成果物によって経営者を感動させることも、会社を良くしてあげることも出来ないことにようやく気付き始める。今の方針のまま経営シミュレーションだけを漠然と続けて果たしてこのシステムを普及させる事が出来るのだろうか。経営シミュレーションが融資に際して強力な武器になったことは疑いようのない事実であるが、経営者が真に求めるサービスはもっと他のところにあるのではないか。自身の普及方法に対する疑念が徐々に広がり始めるのと同時にシステムに対する興味がどんどん薄らいでいく。時間をかけて私の取組んできた事は何だったのか。会社の財務数値を利用して自分の満足いく凝りに凝った数値プラモデルを作っていただけなのかもしれない。

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